オートミールとは、燕麦(エンバク)や、オーツ麦と呼ばれる穀物を食べやすく加工した食品の事です。

燕麦を英語にするとoat(オート)、食事を英語にするとmeal(ミール)になる事からオートミールと呼ばれています。

馴染みのあるグラノーラやコーンフレークなどと同様に、穀類を原料にした加工食品であるシリアルの仲間です。

オートミール以外にも似たものにグラノーラ、ミューズリー、コーンフレークがあります。

見た目は似ていますが、中身は全然違うものです。

本題とは少しズレてしまいますが、知りたい方も多いと思うのでサクッと紹介します。

・オートミール

　燕麦を食べやすく加工したもの

・ミューズリー

　オートミールに麦・玄米・とうもろこし、ドライフルーツ・ナッツなどを混ぜ合わせたもの

・グラノーラ

　オートミールに麦、米、とうもろこし、ココナッツ、ナッツなどを混ぜて、更に蜂蜜などのシロップ、植物油を混ぜたあとにオーブンで焼いたもの

・コーンフレーク

　乾燥させたとうもろこしの胚乳(はいにゅう)部分だけを粉状にしたコーンミールを加熱し圧搾してから、薄切りの形に成型したシリアル食品のこと

塩や砂糖、シロップなどで味付けがされている

※ダイエットにお勧めな順番としてはオートミール、ミューズリー、グラノーラ、コーンフレークの順です

オートミールはとても栄養価の高い食材です。

・食物繊維

水溶性食物繊維：100gあたり3.2g

不溶性食物繊維：100gあたり6.2g

これは玄米の3倍、白米の19倍にもなります。

・たんぱく質

オートミールは100gあたり13.7g

玄米は100gあたり6.8g

白米は100gあたり6.1g

玄米、白米の2倍以上にもなります。

この他にも、鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなどのミネラルも豊富に含んでいます。

また、ビタミンB1、ビタミンB6など、多く種類のビタミンを摂取する事が出来るのも栄養価が高い証拠です。

オートミールはどうしてダイエットに効果的なのでしょうか。

ここで全て解決していきたいと思います。

オートミールを食べる際は水分を入れて柔らかくします。

その際にオートミールは膨らむため、少量でも満足する事が出来るのです。

オートミール30gのカロリーは105kcal。

※30gでも十分な量です

ご飯1杯(150g)のカロリーは234kcalです。

そのため１食だけでもオートミールに変えるだけで、カロリーを大幅に抑える事が出来ます。

先ほど紹介した通り、オートミールの栄養価は大変高くなっています。

ダイエットしている方は栄養バランスが崩れやすいので、オートミールを取り入れて栄養バランスを整える１つの食材にするのは、とても賢いでしょう。

オートミールに含まれる食物繊維は、腸内環境を整えて便秘の改善に役立ちます。

水溶性と不溶性どちらも含んでいて、大腸の中で分解されるとビフィズス菌などが増えます。

そのため便秘に改善に繋がるのです。

オートミールは血糖値の上がりやすさを示すGI値が54となっています。

55以下は低GI食品と言われていて、糖の吸収を緩やかにしてくれます。

白米は89、食パンは70、パスタは61です。

低GI食品は吸収に時間がかかる分、空腹感を得にくくなっています。

お腹が空きにくいので、余計なものを食べずに済む事が出来るのです。

逆に高GI食品は糖の吸収が早いため、空腹感を得やすいだけでなく、血糖値が急激に上がる事によるインスリの分泌からの脂肪の蓄積が促進されやすくなります。

オートミールに含まれる不溶性食物繊維のβ―グルカンは、胃で消化されずに腸まで届きます。

コレステロールを吸着し体の外へ排出する作用があります。

更にコレステロールの吸収を阻害し、コレステロール値の上昇も抑えてくれるのです。

オートミールを食べた実験では、血圧の低下や、LDL(悪玉)コレステロール値の低下が見られました。

2型糖尿病のリスクの低下にも関与しているとの研究結果もあります。

３大栄養素である、糖質、脂質、たんぱく質ですが、圧倒的にタンパク質量が不足している人がほとんどです。

オートミールは、他の穀物よりもたんぱく質を多く摂取する事が出来ます。

たんぱく質は、筋肉や臓器や皮膚などを作り、ホルモンや抗体などを調整する大切な栄養素になります。

オートミールは、必須アミノ酸のリジンやメチオニンなどの含有量が少ないため、牛乳と一緒に摂取すると、より栄養バランスが良くなります。

メリットがあれば当然デメリットもありますよね。

メリットとデメリットのバランス考えて食べる量などを調整していきましょう。

食物繊維が豊富というメリットはありますが、食べ過ぎはデメリットに変わってしまいます。

胃腸が弱い人はお腹をくだしてしまう。

水分不足になると便秘になる。

満腹感を得やすく胃腸に負担をかける。

おならの回数が増える。

好みは人それぞれですが麦の味がするため、美味しくないと感じる人は多くいます。

いくらダイエットに良いからと、美味しくないものを無理に食べるのはストレスの原因です。

ストレスが溜まって暴飲暴食をしないように、食べ方には気を付けましょう。

低糖質、食物繊維豊富、栄養価は高いと体にとても良い食材ですが、カロリーは高くなっています。

また、あまり美味しくないので砂糖や蜂蜜を使い過ぎてしまうと、更にカロリーが高くなってしまいます。

体に良いので食べる事は良いですが、食べ過ぎ、食べ方には気を付けましょう。

いかがでしたでしょうか。

どちらかというとメリットが多い食べ物です。

ですがデメリットも当然ながらあるので、その点も考慮しながらダイエットに取り入れていく事をお勧めします。

何事もやり過ぎはいけませんので、ご注意下さいね。

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